チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

スクラップ・アンド・ビルド・アンド・スクラップ

 

作って壊して作って壊しての日々。

恐ろしいぐらい筆が進まなくて毎日毎日落ち込んでる日々を過ごしています。

目をつぶると怖い。嫌なことばっかり考えてしまう。

だから寝しなにHuluでドラマとか映画観るじゃないですか。

わー楽しいなーって思って観てるんです。最初は。

でも途中ではたと気付くんです。

どの作品も、書き上げられた脚本を元に作られてるんです。

なにも書き上げられてない自分から見ると、どれも眩しく映ってしまうんです。

ノー〆切の状態で観ているときには「ふーん」くらいのものが、

目がつぶれるほど眩しい。

すごいでゲス。すんばらしいでゲス。ゲスススス。

っていう卑屈丸出し根性で観て、涙で枕を濡らす日々。

 

最終的には過去の自分すら全肯定しはじめます。

「どうやって書いてたっけ」という軽い気持ちで自分の過去作品を読んで、

どうやって書いてるかなんて全然わかんなくて、

ただただ書き上げたことだけがわかる。

すごいなーわたし、よく書き上げたなー、えらいぞー。

それに引き替え今のわたしは……。

良くないループに嵌まります。

 

なんで今回こんなに苦しいんだろう

と家人に漏らしたら

毎回そうなってるよ

と言われて

過去の自分がこれをも乗り越えたことに拍手して、

パソコンに向き合う。

 

がんばるしかないな。

がんばります。