書けば書くほど遠くなる
文字数だけが順調に数を連ねている。
だけど書きたいことからどんどん遠ざかる病にかかっています。
仕事の話ね。
多分、今までもこういうところを、程度の差こそあれ一度は通って来ているはずなので、
必要なことなんだと冷静に受け止めたい。
受け止めたいけど、受け止められない。
何度か、熱に浮かされたように一気に書いたものが一発OKだったことがあって、わたしは多分それを忘れられないんだと思う。
毎回毎回向いてない、と思って、奥歯すり減らしながら書いて、書いて、書いて、やっぱりこの仕事が好きだと思う。
超どMシステム搭載しちゃってる。
とにかくがんばるしかないので、がんばります。
やったる!
だけど書きたいことからどんどん遠ざかる病にかかっています。
仕事の話ね。
多分、今までもこういうところを、程度の差こそあれ一度は通って来ているはずなので、
必要なことなんだと冷静に受け止めたい。
受け止めたいけど、受け止められない。
何度か、熱に浮かされたように一気に書いたものが一発OKだったことがあって、わたしは多分それを忘れられないんだと思う。
毎回毎回向いてない、と思って、奥歯すり減らしながら書いて、書いて、書いて、やっぱりこの仕事が好きだと思う。
超どMシステム搭載しちゃってる。
とにかくがんばるしかないので、がんばります。
やったる!
肩慣らし
やっぱりちゃんとブログ書きたいと思って。
設定やタイトルをいろいろいじってみたものの。
早速書くことがない。
息子が毎日「ドラえもん のび太の大魔境」(最近の奴)観ていて、毎日同じ音声を聞きながら家事や仕事をするのは大変に辛いです。
ちょっと前までは「ベイマックス」がそのような状況でした。
毎日観るんだもの。
下手したら一日三回は観るんだもの。
昔からそうだったんですが、毎週毎週子どもに付き合ってアニメ観てると、自分がのび太を嫌いだったことを思い出します。
同族嫌悪的に嫌いでした。
今もちょっとイライラする。
息子はのび太にかなりのシンパシーを抱いていて、だから、それを口に出せずに毎週毎週ドラえもん観ているわけです。
しかし今もって、子ども向けのアニメで「こういう奴は嫌っていい」「こういう奴は馬鹿にしていい」って言う図式はくっきりしてて、げんなりする。
ジャイ子のことを思うと、花沢さんのことを思うと、忍ちゃんのことを思うと、わたしはいつも泣きそうになる。
忍ちゃんを無下に出来ないしんちゃんは、嫌いになれない。
あ、これわたしの僻み意識が出過ぎてないか。
などと自省する。
子ども向けのアニメはわたしの中の色んな意識がざわざわして、全然冷静に見られません。
わたしは何を書こうとしたんだ。
設定やタイトルをいろいろいじってみたものの。
早速書くことがない。
息子が毎日「ドラえもん のび太の大魔境」(最近の奴)観ていて、毎日同じ音声を聞きながら家事や仕事をするのは大変に辛いです。
ちょっと前までは「ベイマックス」がそのような状況でした。
毎日観るんだもの。
下手したら一日三回は観るんだもの。
昔からそうだったんですが、毎週毎週子どもに付き合ってアニメ観てると、自分がのび太を嫌いだったことを思い出します。
同族嫌悪的に嫌いでした。
今もちょっとイライラする。
息子はのび太にかなりのシンパシーを抱いていて、だから、それを口に出せずに毎週毎週ドラえもん観ているわけです。
しかし今もって、子ども向けのアニメで「こういう奴は嫌っていい」「こういう奴は馬鹿にしていい」って言う図式はくっきりしてて、げんなりする。
ジャイ子のことを思うと、花沢さんのことを思うと、忍ちゃんのことを思うと、わたしはいつも泣きそうになる。
忍ちゃんを無下に出来ないしんちゃんは、嫌いになれない。
あ、これわたしの僻み意識が出過ぎてないか。
などと自省する。
子ども向けのアニメはわたしの中の色んな意識がざわざわして、全然冷静に見られません。
わたしは何を書こうとしたんだ。
見送る
「ふりむかないで」無事幕が下りました。
作家として戦うことができたし、舞台手話通訳としても挑戦ができた、楽しい公演でした。
プロデューサーの井上さん、演出の広瀬くん、出演者とスタッフの皆さんに、なによりお客様に感謝。
本当にありがとうございました。
その公演のさなか、大伯母を見送った。
ごく私的なことではあるけれど、ここに書いておきたい。
大伯母は、父方の祖父の長兄の妻だ。
わたしは幼い頃、曾祖母と大伯母夫婦が住む家の離れに、祖父と両親と住んでいた。
母の故郷である広島で生まれて、十歳まで東京のその家で過ごした。
庭を共有していて、大伯父が野焼きをするのをよく見物したし、おかずのやりとりや、電話のやりとり(わたしの家にはしばらく電話はなかった)、何よりとても優しく、暖かく育ててもらった。
祖母のような存在だった。
わたしの両親は耳が聞こえない。
そして、その両親、つまり父方、母方の両祖父母も耳が聞こえない。
両親は子どもを作ることを反対されていたそうだ。
また、耳の聞こえない子が生まれたら……
そういう考えが普通の時代だったんだと思う。
母は誰にも黙ってわたしを身籠もった。
安定期に入ると母子手帳が送られてくる。
それで、わたしを妊娠していることが知れた。
それから出産までの半年近くを、どう過ごしていたのかはわからない。
諦めに近い感覚で、見守ってもらっていたのかもしれない。
やがてわたしは生まれた。
耳に聞こえる子どもとして。
驚きと喜びでわたしは東京の家に迎えられた。
陽子と名付けられた。
わたしはよく喋り、よく笑う子どもだった。
曾祖母は毎日のように離れに来てわたしをかまい、大伯父も大伯母も孫のように接してくれた。
母方の祖父母は広島だったし、父方の祖母はわたしが生まれる前に鬼籍に入り、祖父は病に伏せていたので、わたしにとって、身近に接する大人は両親と曾祖母、大伯父大伯母だった。
大伯母の家でおねしょをしたことがある。
もう十歳になろうかという時だった。
恥ずかしさと焦りで縮こまるわたしの布団を、誰にも何も言わずばれないように干してくれたのは大伯母だった。
敬老の日に大伯父と大伯母にプレゼントをしたら、涙ぐんでいた。
大伯母の作る卯の花の味。
大伯母は穏やかな人で、声を荒げることをしなかった。
悪いことをしたときは、穏やかに窘められた。
大伯母のわたしを呼ぶ声。
台所での大伯母の振るまい。
何気なく積み重なっていく日常に、大伯母はいた。
やがてわたしは十歳になり、広島に越した。
それから大伯母とは暮らしていない。
もっと会いに行けば良かった。
もっと優しくすれば良かった。
月並みな言い方だ。
だけど、本当に優しくしてもらった。
大好きだった。
本当に寂しい。
作家として戦うことができたし、舞台手話通訳としても挑戦ができた、楽しい公演でした。
プロデューサーの井上さん、演出の広瀬くん、出演者とスタッフの皆さんに、なによりお客様に感謝。
本当にありがとうございました。
その公演のさなか、大伯母を見送った。
ごく私的なことではあるけれど、ここに書いておきたい。
大伯母は、父方の祖父の長兄の妻だ。
わたしは幼い頃、曾祖母と大伯母夫婦が住む家の離れに、祖父と両親と住んでいた。
母の故郷である広島で生まれて、十歳まで東京のその家で過ごした。
庭を共有していて、大伯父が野焼きをするのをよく見物したし、おかずのやりとりや、電話のやりとり(わたしの家にはしばらく電話はなかった)、何よりとても優しく、暖かく育ててもらった。
祖母のような存在だった。
わたしの両親は耳が聞こえない。
そして、その両親、つまり父方、母方の両祖父母も耳が聞こえない。
両親は子どもを作ることを反対されていたそうだ。
また、耳の聞こえない子が生まれたら……
そういう考えが普通の時代だったんだと思う。
母は誰にも黙ってわたしを身籠もった。
安定期に入ると母子手帳が送られてくる。
それで、わたしを妊娠していることが知れた。
それから出産までの半年近くを、どう過ごしていたのかはわからない。
諦めに近い感覚で、見守ってもらっていたのかもしれない。
やがてわたしは生まれた。
耳に聞こえる子どもとして。
驚きと喜びでわたしは東京の家に迎えられた。
陽子と名付けられた。
わたしはよく喋り、よく笑う子どもだった。
曾祖母は毎日のように離れに来てわたしをかまい、大伯父も大伯母も孫のように接してくれた。
母方の祖父母は広島だったし、父方の祖母はわたしが生まれる前に鬼籍に入り、祖父は病に伏せていたので、わたしにとって、身近に接する大人は両親と曾祖母、大伯父大伯母だった。
大伯母の家でおねしょをしたことがある。
もう十歳になろうかという時だった。
恥ずかしさと焦りで縮こまるわたしの布団を、誰にも何も言わずばれないように干してくれたのは大伯母だった。
敬老の日に大伯父と大伯母にプレゼントをしたら、涙ぐんでいた。
大伯母の作る卯の花の味。
大伯母は穏やかな人で、声を荒げることをしなかった。
悪いことをしたときは、穏やかに窘められた。
大伯母のわたしを呼ぶ声。
台所での大伯母の振るまい。
何気なく積み重なっていく日常に、大伯母はいた。
やがてわたしは十歳になり、広島に越した。
それから大伯母とは暮らしていない。
もっと会いに行けば良かった。
もっと優しくすれば良かった。
月並みな言い方だ。
だけど、本当に優しくしてもらった。
大好きだった。
本当に寂しい。
「ふりむかないで」(手話通訳公演追記あり)
えっ、前回記事去年の六月……?
ご無沙汰しています。米内山です。
思えば去年の夏からこっち、仕事の海で溺れそうになりながら必死に泳ぎ切り、
年開けて、ようやく落ち着いた、の、よね? わたし?
自分でも自分の状況をよく把握できていなくて泣きそうです。
あ、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
お知らせです。
エビス駅前バーでの久しぶりの完全新作です。
昨年の八月にもオリジナルやっとるんですが、あれは急遽共著だったしね……
あの時期の記憶、あんまないや……
いいんだそんなことは。
そう、完全新作です。
そして挑戦作です。
エビスをご覧になっているお客様におかれましては、
米内山脚本のエビス、マンネリ……飽きた……
みたいな思いもないこたないと思うのです。
「またこういうテイストね」みたいなやつ。
それを! 完全に! 払拭します!
キャストも豪華な方が揃い、
演出は何度タッグを組んだか数えるのもめんどくさい広瀬格さん。
わたしと広瀬さんがエビスで新作やるなら、もう次は大挑戦するしかない。
漲って書きました。
日程は後日発表になりますが、手話通訳も付きますよ!
※日程発表しました!
10日(土)18:00の回が手話通訳つきます!
0距離での、今までなかった大人のエビス。
是非目撃してください。
エビス駅前バープロデュース
「ふりむかないで」
僕は妻を愛しています。
それは嘘じゃない。
一人の男が七人の女を旅する、ロードムービー
脚本:米内山陽子(トリコ劇場/チタキヨ)
演出:広瀬格(smokers/DART'S)
出演
金崎敬江(miel)
斉藤麻衣子
田中千佳子(チタキヨ)
菊池美里
根本沙織
酒井香奈子
岸本卓也
他
@エビス駅前バー
恵比寿駅より徒歩3分
【タイムテーブル】
5月1日(木)21:00
5月2日(金)18:00/21:00
5月3日(土)12:00/15:30/18:00
5月4日(日)12:00/15:30/18:00
5月5日(月)!!休演日!!
5月6日(火・祝)12:00/15:30/18:00
5月7日(水)18:00/21:00
5月8日(木)19:00/21:00
5月9日(金)18:00/21:00
5月10日(土)12:00/15:30/18:00(手話通訳付き)
5月11日(日)12:00/15:30/18:00
5月12日(月)19:00/21:00
5月13日(火)19:00/21:00
5月14日(水)18:00/21:00
※受付・開場は開演の30分前です。
【チケット】
3,600円+1ドリンク
割引あります※併用不可
・夫婦割…男女二名様以上の予約でお一人様につき400円引き
・ふりむかない割…受付にて「前向きです」と言うだけでどなたでも400円引き
【ご予約はこちらから】
http://ticket.corich.jp/apply/54540/yok/
「くすり・ゆび・きり」と「目で聴いた、あの夏」
お知らせが二つです。
ひとつめ。
七月、お馴染みエビス駅前バーで、新演出再演三本目のお芝居があります。
2011年、話題になり始めた離婚式を取り上げて、好評をいただいた作品を、
広瀬格の新演出で再演します。
出演者はオーディションで出会った八名の俳優たち。
誠実にがんばっております。
かなり改訂しましたので、初演をご覧になっている方でも楽しんでもらえると思います。
是非足をお運びください。
脚本:米内山陽子(トリコ劇場)
演出:広瀬格(DART’S/smokers)
■劇場
エビス駅前バー
http://ebisubar.jp/
■出演
國枝大介/関洋甫/大沼優記(シアターキューブリック)/平田耕太郎/川島佳帆里/斉藤麻衣子/横尾宏美/加藤なぎさ
■タイムテーブル
7月5日(金)21:00
7月6日(土)13:00/16:30/19:00
7月7日(日)13:00/16:30/19:00
7月8日(月)19:00/21:00
7月9日(火)19:00/21:00
7月10日(水)【休演日】
7月11日(木)19:00/21:00
7月12日(金)21:00
7月13日(土)13:00/16:30/19:00
7月14日(日)13:00/16:30/19:00
7月15日(月・祝)13:00/16:30/19:00
■チケット
前売り/当日:2600円
※別途ワンドリンクご注文制
【夫婦割】夫婦、元夫婦、元カノ、元カレなど男女問わず、お付き合い問わずお二人以上の予約で100円引き!
【離婚式割】受付で「離婚式に参加します。」と言うだけで100円引き!
※併用不可
予約URL:
http://ticket.corich.jp/apply/45468/004
ふたつめ。
2011年、「R&J」で共演した大橋ひろえさんの団体に、台本を書き下ろしました。
耳の聞こえない女性被爆者の証言と、現代女性を行き来する、手話朗読劇です。
声もありますので、手話が分からないかたでもお楽しみいただけます。
サインアートプロジェクト・アジアン
「目で聴いた、あの夏」
構成・脚本・脚色 米内山陽子(トリコ劇場/チタキヨ)
演出 大橋ひろえ
出演 金子真美 西田夏奈子 大橋ひろえ
8月6日(火)14:00/19:00 相鉄本多劇場
8月9日(金)19:00 座・高円寺2
詳細・チケット
http://www.sapazn.jp/hn.html
ひとつめ。
七月、お馴染みエビス駅前バーで、新演出再演三本目のお芝居があります。
2011年、話題になり始めた離婚式を取り上げて、好評をいただいた作品を、
広瀬格の新演出で再演します。
出演者はオーディションで出会った八名の俳優たち。
誠実にがんばっております。
かなり改訂しましたので、初演をご覧になっている方でも楽しんでもらえると思います。
是非足をお運びください。
エビス駅前バープロデュースReboot
「くすり・ゆび・きり」
脚本:米内山陽子(トリコ劇場)
演出:広瀬格(DART’S/smokers)
■劇場
エビス駅前バー
http://ebisubar.jp/
■出演
國枝大介/関洋甫/大沼優記(シアターキューブリック)/平田耕太郎/川島佳帆里/斉藤麻衣子/横尾宏美/加藤なぎさ
■タイムテーブル
7月5日(金)21:00
7月6日(土)13:00/16:30/19:00
7月7日(日)13:00/16:30/19:00
7月8日(月)19:00/21:00
7月9日(火)19:00/21:00
7月10日(水)【休演日】
7月11日(木)19:00/21:00
7月12日(金)21:00
7月13日(土)13:00/16:30/19:00
7月14日(日)13:00/16:30/19:00
7月15日(月・祝)13:00/16:30/19:00
■チケット
前売り/当日:2600円
※別途ワンドリンクご注文制
【夫婦割】夫婦、元夫婦、元カノ、元カレなど男女問わず、お付き合い問わずお二人以上の予約で100円引き!
【離婚式割】受付で「離婚式に参加します。」と言うだけで100円引き!
※併用不可
予約URL:
http://ticket.corich.jp/apply/45468/004
ふたつめ。
2011年、「R&J」で共演した大橋ひろえさんの団体に、台本を書き下ろしました。
耳の聞こえない女性被爆者の証言と、現代女性を行き来する、手話朗読劇です。
声もありますので、手話が分からないかたでもお楽しみいただけます。
サインアートプロジェクト・アジアン
「目で聴いた、あの夏」
構成・脚本・脚色 米内山陽子(トリコ劇場/チタキヨ)
演出 大橋ひろえ
出演 金子真美 西田夏奈子 大橋ひろえ
8月6日(火)14:00/19:00 相鉄本多劇場
8月9日(金)19:00 座・高円寺2
詳細・チケット
http://www.sapazn.jp/hn.html