チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

めぐるひかり

脱稿しました。 こんなに人様に迷惑を振りまきながら、書いたのも初めてで、これが終わったら筆を折ろうとまで考えて、でも筆は折りません。 一人の少女、ひかりをめぐる物語。 書けてよかった。 執筆を優先させてくれた家族と いろいろ受け止めてくれた演出…

くらい

夜が暗くて本当によかった。夜の暗さがわたしを助けてくれた。通り沿いのぽつぽつとした明かり。わたしを追い越す自転車。先を歩くカップル。真っ暗ではない。仄暗い夜。誰の表情も見えないから、どんな顔してたっていい。夜が暗くて本当によかった。

徹夜と仮眠

完全なる徹夜はもうできない。ちょいちょい仮眠をとりつつ、エナジードリンクとカフェイン剤で乗り切る。みたいなことをしなきゃいけないほどやばい状況になったのは自分のせいなんだけれどもーカフェイン剤を飲んでから仮眠すると、仮眠の効果が上がります…

鍵の持ち主

10年くらい前、舞台監督と舞台美術をお願いしていた西廣奏さんに言われた言葉が忘れられない。 初めて奏さんとご一緒して、わたしは目の開くような思いをした。 奏さんは、いつもわたしの思いつかなかったような提案をしてくれて、作品のクオリティを上げて…

つって

誰かにとって大事な自分であることは、恐ろしく気持ちがいい。 誰かを大事にすることも、恐ろしく気持ちがいい。 麻薬みたいなものだ。 だから、それが失われる気配がすると取り乱してわけのわからないことをしそうになる。 だけどよく見たらわたしはただの…

暗めの洞窟

暗闇が怖くなくなったのはいつからだろうか真っ暗にしたほうがよく眠れるので、息子が寝た後にこっそり枕元の明かりを消して寝る。お芝居や映画が始まる前の暗闇も、好き。一人でなければ、郊外の街灯の少ない道をわくわく歩けるし、松明に頼った洞窟探検だ…

神と突破口

自分の中になにか眠っていて、それを解き放てば今直面している問題が解決するような気がする状態のことを 「つぶれる直前のにきび」 と思うことにしています。 書けなくて書けなくて、でも何かの拍子に突破口が見つかって台詞があふれ出てくるような、 そん…