チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

暗めの洞窟

暗闇が怖くなくなったのはいつからだろうか
真っ暗にしたほうがよく眠れるので、息子が寝た後にこっそり枕元の明かりを消して寝る。
お芝居や映画が始まる前の暗闇も、好き。
一人でなければ、郊外の街灯の少ない道をわくわく歩けるし、松明に頼った洞窟探検だって楽しめる。
誰かが隣にいると信じられる暗闇は、怖くない。

だから、やっぱり、夜中の一人の帰り道や、出張先のホテルは、暗いとこわい。
帰り道は視界の端をわざとぼやかして、何も見ないようにしながら帰るし、ホテルでは明かりをつけて、テレビをつけて、寝る。

わたしは一人がこわい。
そんなの多分みんなそうなんだろうけど。