チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

マインありがとうございました

とってもとっても、お金の話をする物語になりました。

 

経済観念も、感覚も、安心する金額も、逼迫する金額も、人や環境によっても違って、その切実さはなかなか共有しがたいものです。

信じられないくらいの貧乏を経験して、経済的な安心も経験して、口座の残高ってこんなに心を動かすものなのだと実感しました。

それを描きたいと思いました。

あ、でもあくまでフィクションです。

 

ロストエイジと呼ばれて、そのまま四〇代も半ばになって、だけど社会はものすごい速度で変わっていって、振り切られないように必死です。

必死こきながら、信じられる誰かと手を繋ぎたい。

許し合いたい。許さない自分を許したい。許してしまう自分を許したい。

わたしたちは何をロストして(されて)しまったのかを見つめたい。

 

これからも、自分の心の動きを正直に書き続けたいと思います。

それが少しでも、誰かの明日を生きる言い訳になりますように。