マインありがとうございました
とってもとっても、お金の話をする物語になりました。
経済観念も、感覚も、安心する金額も、逼迫する金額も、人や環境によっても違って、その切実さはなかなか共有しがたいものです。
信じられないくらいの貧乏を経験して、経済的な安心も経験して、口座の残高ってこんなに心を動かすものなのだと実感しました。
それを描きたいと思いました。
あ、でもあくまでフィクションです。
ロストエイジと呼ばれて、そのまま四〇代も半ばになって、だけど社会はものすごい速度で変わっていって、振り切られないように必死です。
必死こきながら、信じられる誰かと手を繋ぎたい。
許し合いたい。許さない自分を許したい。許してしまう自分を許したい。
わたしたちは何をロストして(されて)しまったのかを見つめたい。
これからも、自分の心の動きを正直に書き続けたいと思います。
それが少しでも、誰かの明日を生きる言い訳になりますように。