チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

ひゃくものがたり と エイミー

もう先週の話なんだけども、劇団員菊池美里がゲストで呼ばれた、そのだりんひゃくものがたり「押入れ童子ちよ」を観て来た。
語り手のそのだりんさんは、トリコ劇場の粉花病という芝居に出ていただいた、すんごい女優さん。
どうすんごいかというと、説明しきれないすんごさがあるのだけども、人間じゃないすんごさがある。性別がない感じもする。
例えば、夏木マリも「バケモノ」と言っても過言ではないすごさがあるけども「魔女」って感じ。性がある。
りんさんには、それが、ない。
いや、それもまた違うな。
ない、というより、どっちもある。
そんな感じがする。恐ろしすごい。大好きな女優さん。
その女優さんと、がっぷり四つに組んで、押入に住む明治生まれの少女の幽霊を、菊池美里が演じておりました。
演出の小島さん曰く、原作を読んで、菊池を連想して呼んでいただいたとのこと。
なんていうか、そう言うのは嬉しい。
菊池の幽霊はいい具合にしっくりきていて、ほのかな色気も感じた。
良かった。
打ち上げに参加して、懐かしい面々と旧交を温め、それなりの浦島感覚も味わった。楽しかった。
夫の好意もあり、帰りに地元の駅で行きつけの店にもよる。
そしたら山田詠美がちょうど帰るところだった。
おお!もうちょっと早くついてたら「放課後の音符好きでした!」とか口走ってしまうところだった。
そうしたら一杯じゃ帰れない。
少し酔って帰る。
いい夜だった。