チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

#003「剥がれる」

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わたしはあのひそひそ話や目的を忘れたトイレや笑って走る教室移動の、
かやの外で居続けた。
同じ教室の中でわたしと彼女達にあいていた距離は、
いまだに鈍い痛みとともに思い出されて、
早く忘れろとわたしを追いつめる。
あの距離に、いまだに負け続けている
(演出ノートより)


瀬戸内海に浮かぶ孤島。
そこでは「お宮さん」と呼ばれる儀式が毎年夏、祭と共におこなわれている。
外の世界を拒否し続け、やわらかく閉じてしまった島。
そこに本土から人間がやってくる。
守られるべき秘密、風習。
島の最後の子供たちの、最後のお宮さん。
秘密を守るもの、壊すもの。
排除するもの、取り込むもの。
島民と外の人間。
すべての思惑がまざってゆく。
剥がされたのは、誰?



2005/05/11(wed)-15(sun)

@高円寺明石スタジオ

作・演出
米内山陽子

出演
菊池美里 山岡未絵
阿南順子(top quark) 荻原隆輔(-line.) 太田みち
柏木陽(越中島朝吉商店) 佐藤信也(カノン工務店)
鈴木利男 中村貴子 村田康二
森井陽子 横山毅(幻シンキロウ)

舞台監督・西廣奏
照明・橋本剛(colore)
音楽・尚人
音響・榊原正吾(電動夏子安置システム)、山本大
宣伝美術・希人
スチール・丸橋里美
制作・大神舞子(幻ノ企画)、トリコ劇場

協力
幻ノ企画、colore、top quark、-line.、越中島朝吉商店、カノン工務店、幻シンキロウ
trictrac、スギヤマヨウ、村田慶太、高橋雄二、平野明徳、仙北谷豪、山田敬子