チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

If Winter comes, can Spring be far behind?

冬来たりなば春遠からじ

ってことで。

これ、中国の故事かと思っていたら、イギリスの詩人の作品。

どこから中国の故事だと思っていたのかは謎だが、

なんだか教訓めいたものは、全部中国の故事ってことになってそうだ。

わたしのなかで。

3連休も終わり、涙目で夫を会社に送り出す。

この時期に産まれていないなど、ひと月前のわたしは思いもしなかっただろう。

火曜日。

ごみ収集はない。

一日一日の密度がどんどん薄くなる。

一日が長い。

前駆陣痛に身構えることもなくなった。

とくかく本ばかり読んでいる。

本がつまらないと眠くなるので、そういうときはためらわずに眠る。

iPodcoldplayばかり聞いている。

ちなみにわたしを睡眠に誘うのは、もっぱら雑学本やエッセイであり、

こういう本が実家にあふれている。

腹が立って眠れなくなったエッセイ本もある。

雨の日は気分が落ち込みやすい。

晴れるとそれだけで上向きで、わたしという人間は、やはり動物だ。

夕食は親子丼。

チームバチスタの栄光をテレビで見る。

ここ最近の仲村トオルの良さとは何だろう。

なんだか目が離せない俳優さんだ。

あぶない刑事のときのことはほとんど覚えていないというのに。

派手な痛みがくる。

タカをくくれない程痛いので時間を計りだすが、

案の定、何処へと逐電し行方は杳として知れない。

夫が11時頃帰宅。

陣痛らしき曲者は裸足で逃げ出したぜ、というと

「そいつは多分偽物だったので、逃げて呵るべきである。捨て置け」(意訳)

という寛大なお言葉。

ありがたやー。ありがたやー。

夜中、何度も何度も痛みで目覚め、トイレに駆け込む。

ここから少し汚い話になるが、

一日三回も四回も●んこが出る。

宿●でも出てるんだろうか。

とにかく出しても出してもでる。

わたしは●秘じゃないので、そこそこ快適に●していたのだが、

ここ最近の出方は異常だ。

下●の痛みと陣痛の痛みが似ているとの報告もあるので、

油断はゆめゆめするまいと思うが、眠いんだよ。ちくしょうめ。

汚い話終わり。

明けて今日。

検診。

前回の検診となにっひとつ、なにっひとつ変わってない。

子宮口2センチ。頭は下がってない。

推定体重3500g。血圧140/80。

体重は+500gしましたごめんなさい。

医師に「中の人は大きいので、お産は大変になるかもね」と言われる。

難産フラグをたてられて落ち込んで帰る。

母と夕食の献立を協議し、買い物に出る。

出先の喫茶店で、母に悩んでいることを話す。

母はなんとなくわかって、慰めてくれて、チョコレートケーキがうまかった。

昨夜ほぼ寝られなかったので眠い。

本棚にあった山岸良子を読みながら寝ることにする。

昨日たっぷり落ち込んだし、

株価も爆上げしたようだし、

なにより励まして慰めて楽しみにしてくれている人がいる。

もうちょっと上向いていけそう。

よっし。