チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

枕詞

最近主婦っぽい生活をよくしているせいか、「主婦」という言葉の持つ印象について考える。
児童館で会うお母さん達も「いや、わたしはもう平凡な主婦ですから」っていうスタンスの人、多いんだよね。「主婦」を全然誇れてない。
子供を産んで、外で働きにくくなって、家で主婦業してみたらあーた、もんのすごい大変だよ主婦って。
家事も育児も休みがないんだもん。
しかも、辛いのが、濃く忙しいんじゃない。うすーく、真綿で首を絞めるように「休まらない」。
これが辛い。
それなのに世間様に「主婦は気楽だよねー」みたいなこと言われて、夫に「オマエはいいよな、家で子供と遊んでりゃいいんだから」とか言われて、思春期がきた子供には「ウチのハハオヤ、だらしない主婦だからさー」とか言われてりゃ、そりゃぁ救われないわ、主婦。
世間様の意見も一般的な夫の意見も一般的な思春期の子供の意見もわたしの妄想ですけど。
働いてる人、ほんとにいいと思う。
子供を持ちながら働く事もいいと思う。子供を持たずに働く事もいいと思う。結婚せずに働く事もいいと思う。
働く事はカッコいい。
主婦だって、同じにすごいと思う。
あんなに毎日3食飽きないようにでもコストパフォーマンス考えて栄養バランスの取れてる食事を出して、家を清潔に保って、一家が破産しないように家計を回して、家族のカウンセラーになり、サンドバッグになり、目覚まし時計になり、あまり褒められる事はない。
む、むくわれねぇよお。
仕事をしたら、「お疲れさま」って言うじゃない。
お母さんにも、奥さんにも「おつかれさま」を言おう。「ありがとう」とか言おう。
せめてそのくらいはしよう。
そんなことで、家は平和になるんだから。

ちなみにわたしは上の案件に全く当てはまらないぐうたら主婦モドキ、時々思い出したように働くだめ社会人ですが、夫はねぎらいの言葉を忘れません。
出来た人や・・・(つД`)