チタキヨのヨ

妙齢女だらけ演劇ユニット「チタキヨ」の作・演出担当、米内山陽子のあれこれ

2016年中旬のわたし

ゴールデンウィークだよ!
米内山陽子です。

5月以降の予定が複雑でSNSでうまくお知らせ出来ないロートルのわたしが、
すっかり忘れていたブログの存在に思い至り、
せっかくなのでこちらに活動をまとめてみました。

なんだかんだ楽しく仕事してるのですが、
その仕事も観ていただくためのもので、
観ていただけないことにはなにしてんのよわたし。

ゲンミツにしっかりお知らせ致しますので、是非足をお運びいただけると嬉しいです。


◆「柏木陽は対話ができない(仮称)」

柏木陽さんはわたしの演劇の師匠です。
初めてお目にかかってから約20年経って今、あの頃に言われたことが腑に落ちたりしています。
基本的には「おもろいおっちゃん」なのですが、なにせこの方はキャッチーでペーソスなので、ぐっときますよ。
その柏木さんがこんな自虐的なタイトルを付けてお客さんの前に身をさらすイベントが5月の中旬にあります。
一人芝居を書き下ろしました。
再演一人芝居もあります。
40代男性による「あの人だけの名前」が観られるよ!
ちょっと変わったリーディング形式でお届けする「柏木陽は対話ができない(仮称)」
果たして柏木さんは観客とどんな関係性を作るのか。
どうぞ一緒に目撃してください。

「柏木陽は対話ができない(仮称)」
2016年5月14日(土)19:00 / 15日(日)18:00
高円寺フリースペース ヒトツナ
料金 2000円(1ドリンク込)
申込 https://www.quartet-online.net/ticket/kashiwagiakira

facebookでもイベントページありまする
https://www.facebook.com/events/1131055023600209/


◆「チタキヨとらまのだ」

昨年末、チタキヨ田中千佳子が客演したことを切っ掛けに、
急速に親密にさせてもらっている演劇ユニットらまのださんとコラボイベントするよ!

今回、作家を前面に押し出す企画になっているので、
webもチラシもメインビジュアルがわたしとらまのだの作家、南出謙吾さんになっています。

南出さんキャッチーだわ、かわいいわ、なのですが、
わたしの「どでっ」とした感じも可愛く写真にしていただいたので是非。



わたしの「あの人だけの名前」をらまのだの女優さんが
南出氏の新作をチタキヨの女優三人が、というナイススワップな企画と、
7月に控えているらまのだとチタキヨの公演をちょっとだけご覧いただける企画を
いっぺんにやっちゃおうというかけ算イベントでもあります。

南出さんの作品が本当に素敵でね。
南出さんには世界がどう見えてるのかしら?って思いつつ
自分のやつもがんばる所存です。

かわいくて詳細も観られるweb
http://chitalama.wix.com/2016

チケットはこちらだよ!
https://www.quartet-online.net/ticket/chiatalama00


◆そして7月へ……

詳細は間もなくなのですがとにかく皆様
7月6日(水)を!
あけておいてください!
18時に中央線にいらっしゃれるように!
あけておいてください!

どうぞよろしくお願いします!
書いてみたら複雑でも何でもなかったことと、自分の脳内処理が遅えことに驚きを禁じ得ない。
よないやまようこでした。

めぐるひかり

脱稿しました。
こんなに人様に迷惑を振りまきながら、書いたのも初めてで、これが終わったら筆を折ろうとまで考えて、でも筆は折りません。

一人の少女、ひかりをめぐる物語。

書けてよかった。
執筆を優先させてくれた家族と
いろいろ受け止めてくれた演出家と
信じて待っていてくれた座組のみんなに
相応しいものになりますように。


エビス駅前バープロデュース
「巡光―めぐるひかり―」
8月28日(金)-9月9 日(水)全27st


【脚本】米内山陽子(チタキヨ)
【演出】広瀬格(smokers/DART'S)

【出演】
酒井香奈子
平塚正信(殿様ランチ)
國重直也(JOHNNY TIME)
川島佳帆里
内山智絵(少年社中)
赤澤涼太




【公演日程】
28日(金) 21:00〜
29日(土) 13:30〜/16:30〜/20:00〜
30日(日) 16:30〜/20:00〜
31日(月) 19:00〜/21:00〜
1日(火) 19:00〜/21:00〜
2日(水) 19:00〜/21:00〜
3日(木) 休演日
4日(金) 19:00〜/21:00〜
5日(土) 13:30〜/16:30〜/20:00〜
6日(日) 13:30〜/16:30〜/20:00〜
7日(月) 19:00〜/21:00〜
8日(火) 19:00〜/21:00〜
9日(水) 16:30〜/19:00〜/21:00〜



【チケット】
前売り・当日 ¥3700+1drink
(全席自由)
☆お二人以上のご予約で¥400引き!
☆受付で「しのぶさんのアンケートに答えます」と言うだけで¥400引!!

※開場は開演の30分前
(開演いたしますとご入場いただけない場合がごさいます)


ご予約はこちらから!
https://www.quartet-online.net/ticket/hikari?m=0abagad

くらい

夜が暗くて本当によかった。
夜の暗さがわたしを助けてくれた。
通り沿いのぽつぽつとした明かり。
わたしを追い越す自転車。
先を歩くカップル。
真っ暗ではない。
仄暗い夜。
誰の表情も見えないから、
どんな顔してたっていい。
夜が暗くて本当によかった。

徹夜と仮眠

完全なる徹夜はもうできない。
ちょいちょい仮眠をとりつつ、エナジードリンクとカフェイン剤で乗り切る。

みたいなことをしなきゃいけないほどやばい状況になったのは自分のせいなんだけれどもー

カフェイン剤を飲んでから仮眠すると、仮眠の効果が上がります。
寝すぎなくて済むし。

ただトイレがちょう近くなる。

すげーどうでもいい記事だ

鍵の持ち主

10年くらい前、舞台監督と舞台美術をお願いしていた西廣奏さんに言われた言葉が忘れられない。
初めて奏さんとご一緒して、わたしは目の開くような思いをした。
奏さんは、いつもわたしの思いつかなかったような提案をしてくれて、作品のクオリティを上げてくれていた。不思議だった。この人の頭の中には何が詰まっているんだろうと思えた。
当時、若輩ものだったわたしは、恥も外聞もなくものすごく素朴に尋ねた。
「なんでそんなこと思いつくんですか?」

そうしたら彼女は事も無げに言うのだ。
「全部ヨナの中にあることだよ」
「ヨナの知らない、ヨナの抽斗の鍵を開けるのが、わたしの仕事なんだよ」

恐ろしく深く腑に落ちた。
自分もそういう人間でありたいと、強く思った。
そして、自分はいつもそうしてもらっていると、感じられる。

わたしはわたしの抽斗を自力で開けねばならないことも山のようにあるけど、
全部を自力でやっているとは思わない。
そして、誰かの抽斗の鍵を、さっと開けられるようになっていたい。

わたしの仕事の仕方に、強く影響を与えている言葉。

また奏さんと仕事がしたいなぁ。

つって

誰かにとって大事な自分であることは、恐ろしく気持ちがいい。
誰かを大事にすることも、恐ろしく気持ちがいい。
麻薬みたいなものだ。

だから、それが失われる気配がすると取り乱してわけのわからないことをしそうになる。
だけどよく見たらわたしはただのわたしで、月日は百代の過客だし、盛者必衰なのであるから、
できるだけ心を乱さずにいたい。
心が乱れるのはしんどい。
心が乱れると体が乱れて、そのうち生活が乱れて仕事が乱れる。
それが悪いループに嵌まると、抜け出すのに苦労する。

人の助けに感謝しながら、出来るだけ独立独歩で進んでいける人間になりたい。
人を助けたときに、ひけらかしたり傲ったりする人間ではいないようにしたい。
たまに、本当に近い人だけに、ちょっとだけ愚痴を言うことを許してもらいたい。
サウイフヒトニ、ワタシハナリタイ
つって。つってつって。

暗めの洞窟

暗闇が怖くなくなったのはいつからだろうか
真っ暗にしたほうがよく眠れるので、息子が寝た後にこっそり枕元の明かりを消して寝る。
お芝居や映画が始まる前の暗闇も、好き。
一人でなければ、郊外の街灯の少ない道をわくわく歩けるし、松明に頼った洞窟探検だって楽しめる。
誰かが隣にいると信じられる暗闇は、怖くない。

だから、やっぱり、夜中の一人の帰り道や、出張先のホテルは、暗いとこわい。
帰り道は視界の端をわざとぼやかして、何も見ないようにしながら帰るし、ホテルでは明かりをつけて、テレビをつけて、寝る。

わたしは一人がこわい。
そんなの多分みんなそうなんだろうけど。